
パイナップルはpine(松)とapple(リンゴ)を足してpineappleと書きます。これは、松ぼっくりのような形とリンゴのような甘酸っぱさが由来となっています。
1年中売られているパイナップルですが、国産パイナップルは初夏から夏にかけてが旬です。
パイナップルにはブロメラインという酵素やビタミンB1、ビタミンC、食物繊維など栄養素がたくさん含まれており、疲労回復や夏バテ、老化防止、美肌などに効果があります。
今回はパイナップルに含まれている栄養素の中でもブロメラインという酵素について説明します。
Contents
酵素について
まずはじめに、酵素について説明します。
酵素とは
酵素とは生体の細胞内で形成され,生体内の化学変化に対して特異的触媒作用のある蛋白質をいう。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
パイナップルの酵素について
生のパイナップルの果実にはブロメラインというたんぱく質分解酵素が含まれています。
パイナップルの酵素はお肉などのたんぱく質を分解するのでお肉が柔らかくなります。
ステーキや酢豚などにパイナップルが入っているのは、パイナップルの酵素によってお肉が柔らかくなるので入れているんですね。
しかし、気を付けないといけないことがあります!
それは、ブロメラインは熱に弱いので、60度以上に加熱するとその効果が失われてしまいます。ジュースや缶詰では、ブロメラインを失っているので効果がありません。
パイナップルの酵素を取るなら、生のパイナップルを食べたほうが良いです。
パイナップルの効果
パイナップルの酵素の効果
パイナップルにはたんぱく質分解酵素のブロメラインが含まれています。
この酵素には体内で様々な働きをしてくれるので紹介したいと思います。
・消化を助ける
ブロメラインはたんぱく質を分解する酵素のため、肉などの消化を助ける働きをします。
消化しやすくなるため、胃もたれ防止にもつながります。
・便秘解消
ブロメラインは腸内の腐敗物を分解する働きがあります。消化不良や腸内のガス発生などの症状を改善してくれます。
また、食べ物のたんぱく質が分解されないまま腸までいくと、残ったたんぱく質が腸で悪玉菌のエサになってしまい腸内環境が乱れて便秘などの症状を起こします。
パイナップルにはたんぱく質を分解するブロメラインと、腸の働きを活発にする不溶性食物繊維が含まれるので、これらの相乗効果で便秘を解消することができます。
・けがなどの痛みの緩和
ブロメラインはたんぱく質を分解するだけでなく、抗炎症作用や痛みを抑える働きもします。
関節痛の痛みの緩和などに効果があると言われています。また、傷の治りにも良い働きがあり回復の時間が短くなります。
・アレルギー体質の改善
アレルギー症状は身体がたんぱく質などを異物として認識し、過剰反応によって起こります。
ブロメラインによってたんぱく質を分解し、アレルギー症状が緩和します。
花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状に効果的と言われています。
酵素以外の栄養素の効果
・ビタミンB1
ビタミンB1は糖質をエネルギー源に変える手助けをします。夏バテ予防や脚気予防に効果があります
・ビタミンC
ビタミンCはコラーゲンを作るのに必要です。ストレスの抵抗力を強めたり、風邪の予防、疲労回復、美肌などに効果があります。
・食物繊維
食物繊維は人間の消化酵素では消化することのできない成分です。腸の動きを活発にし、便通をよくします。
まとめ
パイナップルの酵素には、消化を助け、便秘解消、痛みの緩和、アレルギー体質の改善などの効果があります。パイナップルに含まれている酵素以外の栄養素も体に様々な効果をもたらすのでとても健康的な食べ物です。
しかし、パイナップルの酵素は熱に弱いので気を付けないといけませんね。
生のパイナップルを食べて健康的な体になりましょう。