「健康法ってよく聞くけど結局何が良いの?」
「体に良いと聞いていた健康法が実は間違いだった」
こんな事を思ったことはありませんか?
健康法とは、そもそもどんな意味なのでしょうか。
健康法(けんこうほう)とは、健康を保つことを目的として日常的に行なわれる行為や方法のことである。健康法を実践することは養生ともいう。
一般的には『日常的にできる行為や方法』の事を指すので、一番大切なことは『継続すること』です。
今回は昔から伝わる伝統的な健康法から、現代医学によって提唱されている最新の健康法までをご紹介していきます。
ぜひ継続的に実践して人生において一番大切な資本である身体を健康に保っていきましょう。
Contents
早寝早起きの実践は効果がない!?
まずはじめに皆さん一度は聞いたことがある早寝早起きについて解説してみます。
早寝早起きが健康に良い理由にはその根拠が存在します。
①ヒトは昼行性の動物だから
ヒトは本来昼行性の生き物です。なので、夜行性の生き物のような生活リズムは身体に悪影響を及ぼします。実際にヒトの体温やホルモンのバランスなどは一日の周期に従って常に変化し、昼行性の生活をすることが良いとされています。
②朝の太陽の光を浴びて体内時計がリセットされるから
太陽の光を浴びて目覚めが良い朝を迎えることは皆さん一度は経験したことがあるでしょう。脳内にある視交叉上核(しこうさじょうかく)というところには体内時計があり、ここが太陽の光を浴びることによってリセットされると考えられています。
ということは、例えば夜遅い時間に室内灯を付けて夜更かしをしていると、脳内の体内時計に歪みが生じてしまい、体内時計をコントールすることが難しいのです。
③成長ホルモンが分泌されるのが夜だから
特に幼少期に重要になってくる成長ホルモンは夜寝ている間に分泌されます。
夜遅くまで起きているのはこの成長ホルモンの分泌を妨げ、身体の成長に悪影響を及ぼすと言われています。
④体温のリズムが乱れ、集中力が低下するから
ヒトの体温は明け方に低くなります。このときに起床すると身体の活動が活発になり、体温が上昇すると考えられています。
逆に言えば、このリズムにズレが生じてしまうと、うまく体温を上げることができず、昼間に集中力が低下してしまい、ボーッとすると言われています。
統計から分かる早寝早起きのウソ
ここまで一般的に早寝早起きが良いとされる根拠を伝えてきました。
しかし、実はこの早寝早起きには大きな落とし穴があります。今回はそれをお話していきます。
①早く寝れば寝るほど睡眠時間が短くなる
とある研究結果によると、平均就寝時間(ベットで横たわっている時間)と平均睡眠時間には興味深い関連性があることが分かっています。
それは、平均就寝時間がながければ長いほど、平均就寝時間が短くなるという結果です。
早く寝ようとすればするほど、身体が覚醒する時間が早くなってしまい、起きる時間が早くなるためベットの上で過ごす時間が長引くのです。
特に高齢者になるほどこれが顕著に現れるそうで、高齢者の方はなるべく明るいところで夜を過ごすほうがむしろ睡眠時間を確保することに繋がるのだとか。
②現役世代は夜型の人が3割を占める
先程、ヒトは昼行性の生き物だとお話しました。しかし、現代の統計によると、必ずしもそうでないことが分かっています。
特に働き手を担う現役世代の人々には夜型の人が相当数いるとされており、無理な早起きはむしろ睡眠時間を短くすると言われています。
最近は朝活ブームですが、実は最初からそういった体質に慣れていない人が相当数いるという事実があるのです。
③昼寝で生活リズムを整えると良い
睡眠不足は著しい集中力の低下を招きます。
実際に働く現役世代の人々は慢性的に睡眠不足の方が多く、昼間の集中力低下に悩まされている人が多いでしょう。
そういった方にとって最も大切なのが『昼寝』です。
昼寝をすることで、睡眠不足を少しでも解消し、身体の気怠さを解消することによって、身体を昼行性に戻すことが重要になります。
今回のまとめ
さて、今回は早寝早起きの健康法について解説してまいりました。
古くから口酸っぱく言われている早寝早起きですが、現代の医学では必ずしもそうではないことが言われています。
「早寝早起きは三文の得」ということわざを鵜呑みにすることなく、最新の情報を取り入れて健康を手に入れていきましょう。
次回もお楽しみに!