最近、紫外線が強くなってきましたね。
日焼けをすると、しみやシワ、皮膚がんや白内障などになると言われています。
しかし、日焼けをしないために紫外線対策をして、一切日に当たらないというのは、健康的に良くないのです。
紫外線は体内でビタミンDを作るのを助ける働きを持っています。
そこで今回は日焼けのメリットを紹介します。
Contents
日焼けとは
まずはじめに、日焼けとはどういう意味なのでしょうか?
日焼け(ひやけ)とは、紫外線を皮膚に浴びることにより、皮膚が赤く炎症を起こす急性症状(サンバーン sunburn)と、メラニン色素が皮膚表面に沈着すること(サンタン sun tanning)である。
サンバーンは紫外線に当たって数時間後から皮膚が赤くなることです。
サンタンは痛みがほとんどない日焼けのことです。メラニン色素は、紫外線が皮膚の奥深く浸透するのを防ぐ働きをします。日焼け(サンタン)は、私たちの体が紫外線による被害を防ごうとする防衛反応なのです。
日焼けのメリット
次に、日焼けのメリットについて説明します。
日焼けのメリットは4点あります。
・ビタミンDの生成
・美肌サポート
・うつ病予防
・体内時計の調整
ビタミンDの生成
ビタミンDは腸からのカルシウムの吸収を増加させる働きがあります。
人は食事からのビタミンDと紫外線に当たると皮下で生成されたビタミンDの両方を使って、必要なビタミンDを得ています。
ビタミンDは、骨を強化し、くる病や骨軟化症、骨粗しょう症といった症状を予防します。
また、ビタミンDは骨の強化だけでなく癌の予防や、感染症の予防、多発性硬化症や1型糖尿病などの自己免疫疾患の予防にも効果的とされており研究が進められています。
美肌サポート
あまり知られていませんが、ビタミンDは美肌にも関係しています。
ビタミンDは新しい肌細胞を成長させ、吹き出物やニキビなどの肌荒れが改善したり、くすみを解消すると言われています。
日焼けはしみやシワなどの悪い面だけでなく美肌にも効果があるのです。
うつ病予防
日の光を浴びることでセロトニンの分泌が高まります。
セロトニンは脳の神経伝達などに作用するとともに、精神を安定させる作用もあります。また、自律神経の安定性にも関係しており、うつ病や老化の予防に良いとされています。
体内時計の調整
朝目覚めた後に日の光を浴びることによって、体内時計がリセットされ活動状態になります。
体内時計は毎日少しずつズレていきます。そうなるとメラトニン(眠くなる働きをするホルモン)が適切な時間に分泌されなくなります。
このメラトニンは体内時計によってコントールされており、太陽の光を浴びた14~15時間後に分泌が増加します。
毎日少しずつズレてしまう体内時計を日の光でリセットし、メラトニンを適切な時間に分泌させ規則正しい生活をすることができます。
今回のまとめ
今回は日焼けのメリットについて説明しました。
日焼けはしみやシワなどのデメリットだけでなく、ビタミンDの生成やセロトニン・メラトニンの分泌など私たちの身体に良いメリットもあります。
日焼けをしないために日焼け止めを塗って日傘を差すなど完全防備をするのではなく、短い時間で良いので毎日太陽の光を浴びるようにしてみてください。
様々な病気を予防し生活習慣もよくなるので、健康的になれると思いますよ。